今日は大阪から生徒さんが来校されたので、
ガラス製の簡易蒸留器でローズマリーの蒸留をしました。
遺跡から蒸留器と思われるものが発見されたりしているので、
古代の人々が既に蒸留をしていたと思われますが、
アロマテラピーの歴史としては、最初に水蒸気蒸留法によって
バラの花びらからローズウォーターを生成したイブン・シーナが有名です。
イブン・シーナは中世のイスラム世界で活躍した人で、
幼いころからコーランを学び、10歳で全て暗誦していたとのこと。
さらに天文学や哲学、自然学、医学などなどを学んで、
なんと16歳ですでに患者を診療していたとのこと。
そして17歳で王様の重病を治したので、王様から認められ王立図書館の出入りを
許可されたのですが、図書館の蔵書を瞬く間に読破した、というのだから、
どれだけの天才???
当時は平均寿命も短かったので、今の高校生と単純に比べることは
できませんが、それにしても、、それにしても、、です。
哲学者でもあったが、医師としての仕事が多かったようで、
医学関連の著書をたくさん書いています。
有名なのは「医学典範」で、17世紀まで医大のテキストにされていました。
中身は、ユナニ医学、民間療法、アーユルヴェーダ、エジプト医学、
中医学、占星術、哲学、さらには音楽療法まで、、、
中世におけるあらゆる医学体系を記したもの、だそうです(見たことないので)
心療内科のような心の病、心が身体に及ぼす影響について、なども書かれているそうで、
中には、「恋煩いの治療法」なども書かれていた、という噂が広まったようですが、
実際には恋煩いの項目はない、そうです。(コレも見たことがないのでなんとも言えませんが)
というか、古代であろうが中世であろうが、現代であろうが、
恋の悩みは尽きない、というのも不思議な感じがします。
