香十徳

「香十徳」とは中国の漢詩が元になっているお香がもつ
10個の効能のこと。

 感格鬼神  感は鬼神にか格り
 清浄心身  心身を清浄にす
 能除汚穢  よく汚穢(おわい)を除き
 能覚睡眠  よく睡眠を覚ます
 静中成友  静中に友と成り
 塵裏倫閑  塵裏(じんり)に閑(ひま)を偸む(ぬすむ)
 多而不厭  多くしても厭わず
 寡而為足  寡く(すくなく)しても足れり
 久蔵不朽  久しく蔵(たく)えども朽ちず
 常用無障  常に用うれど障(さわり)無し

漢詩だと難しいけど簡単にいうと
  香を焚くと、感覚が研ぎ澄まされ、心身を清らかになり、
  穢れを取り除いてくれるし、目覚めもすっきりとなる。
  静けさの中に安らぎを得ることができるし、
  忙しいときでも心が和む。
  量が多くても邪魔にはならず、少しであっても香りを放ち
  年月をたっても朽ちないし、常用しても無害
ということかな。

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