魔女の軟膏 :ベラドンナ

魔女が作る「軟膏」の材料の1つ。

魔女がベラドンナ、トリカブト、チョウセンアサガオ、ケシ、ヒヨス
を混ぜた軟膏を作っていたというのは定説。

特にベラドンナは神経系に働きかけ無気力にしてしまい、
常時、飲み食いしていると精神に作用して、果ては命を奪うことになる、
とドイツの有名な修道女ヒルデガルドも著書の中で記している。

学名にある Atropa belladonna Linne のアトロパは、
ローマ神話の女神の一人アトロポスから来ていて、彼女の役割は
哀れな人間の命の意とを絶つ、コト。
なので、ベラドンナの実は10粒ほどで死に至る、そうだ。

が、毒をもって毒を制す、は植物療法ではよく使われる方法で、
ベラドンナも動物の脂に、少々のベラドンナの汁を混ぜて作る
軟膏は、深い傷によく効くと、これまたヒルデガルドが著している。

ただ、この少々というのは、羽ペンにつくくらいの少量、であって
それを傷口に塗布するのも、あくまでも「軽く塗る」

多すぎたら死んじゃう???
ってメチャ怖い、、、のだが、その昔はこの実を潰して頬紅として
使っていた、ともいうのだから、非常に矛盾した話ではある。

まあ、そんな風に使ってたら、たくさん死んじゃった、、
なので、少量使いをしましょうね、ということになったのかも、、
だけど。
          引用:禁断の毒草事典より

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