動物も植物もすべて細胞から成り立っています。
1つだけの細胞で生きているのが単細胞生物、多数の細胞によって生きているのが多細胞生物。
私たちヒトは当然、多細胞生物。
そもそも細胞とは何か?
簡単にいえば、水に溶けない膜でできた袋。
その昔、海水中で色々な物質が化学反応で生まれていったのですが、
その中に水に溶けない、あるいは溶けにくいものがあって、それらが集まって袋状になった、
海水を袋の中に閉じ込めてしまう、ということも生じてきた、みたいです。
袋が出来ると、当然袋の内側と外側にわかれる、袋の中は袋の外とは別の独立した世界になるわけで、
海水の一部を仕切った(切り取る?)結果、内部で様々な化学反応が起きて細胞が生・・・まれたのではないか??
と考えられています。
海水の塩分濃度とヒトなど脊椎動物の細胞内の環境は基本的に似ている、ことからもそうではないか??
生理食塩水というのは体液とほぼ同じ塩分濃度になるように食塩を溶かした溶液のことですから、
体液には塩分が含まれている、やっぱり海水・・・
ただし、それは細胞が誕生したころの話であって、現在の海水の環境とは異なっています。
このようにして生まれた、であろう細胞は、細胞の内外で様々な化学反応がおこっていて、
この反応のことを「代謝」といいます。言い換えると、生物がもっている物質によるエネルギーの
出入りを伴う反応…(余計にややこしくなったかな)
ヒトの体の70%は水です(血液や体液、細胞内の液体も含めて)
つまり生体内の多くの化学反応は水溶液中でおこっていて、
水は熱の放出や吸収に、体内環境の維持に重要な物質であることがわかります。
ヒトの体内水分量は年齢によっても推移し、
赤ちゃんは80%・・・だからあんなにプニプニしてるのね
成人になると60~65%になります。
成長と共に生きるために必要な脂肪が身体について脂肪の分だけ水分の割合が少なくなる、
男性よりも女性の方が脂肪が多いので必然的に水分量も少なくなります。
たしかに乾燥肌を訴える人は女性の方が多いかも・・・
高齢者になるとなんと50%になってしまうんですが、高齢者は脂肪の量には関係なく
細胞内の水分が減っていってしまうんです。
仕方ないですね、細胞もそろそろ死ぬ準備をはじめなくてはいけないでしょうから。
というわけで、細胞を潤すためにも出来るだけ水分は摂取しましょう。